秋亜綺羅『ひよこの空想力飛行ゲーム』

猫を恋と書き変えても世界は同じ
世界は失恋したのだから
猫を恋と書き変えても世界は同じ
世界は失恋したのだから
猫は腐る
ままごとの猫はちぎれる
好きな女のコにブリーフを脱がされるのと
ブリーフをはかせてもらうのでは、どちらが恥ずかしいですか
(「青少年のためのだからスマホが!」)
「詩は小説以上にフィクションであるはずで、その究極のフィクションを垣間見たい一心で詩を書いています。世界でまだだれも書いたことがない落書きをしたい。たぶん」(あとがき)。表と裏、真実と嘘を鮮やかに切り返す秋亜綺羅ワールド。抒情に抗する意思が抒情を立ち上げる。装幀=柏木美奈子
本体1,800円+税
菊判変型並製・114頁
ISBN978-4-7837-3426-0
2014年8月刊