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福島泰樹『完本 中也断唱』

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中也の詩と人生を短歌に変奏
『中也断唱』『続 中也断唱』を再構成する決定版

さなり十年、そして十年ゆやゆよん
咽喉のほかに鳴るものも無き
口語体と文語体と下町ことばを自在に駆使しながら、中也の魂の怒り、呻き、叫びを代唱しつづけてきた著者の中也詩短歌変奏の試みのすべてを伝える決定版。
作家論=磯田光一、菅谷規矩雄、立松和平、菱川善夫、鈴木貞美
装幀=間村俊一
 
福島泰樹は、中也のくやしさを追体験しながら、中也個人の代理人をつとめようと志しているわけではない。中也に同化しながら中也からの超出を試み、中也のくやしさを、より普遍化し、現在のものとして歌おうとしているのだ。 ―菱川善夫

福島泰樹 1943年東京下谷生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒業。下谷にある法昌寺の住職を務めている。歌集に『バリケード・一九九六年二月』(新星書房・1969)『中也断唱』(思潮社・1983)『望郷』(思潮社1984F)『続中也断唱[坊や]』(思潮社・1986)『柘榴盃の歌』(思潮社・1988)『さらばわが友』(思潮社・1990)『茫漠山日誌』(洋々社・1996・第4回若山牧水賞受賞)『青天』(思潮社・2005)『無聊庵日誌』(角川書店・2008)など多数。中原中也関連書籍では『誰も語らなかった中原中也』(PHP新書)、『中原中也 帝都慕情』(NHK出版・2007)などがある。
※略歴は本書刊行時のものです。

本体3,600円+税
菊判変型280頁
ISBN 978-4-7837-3169-9
2010年2月刊

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福島泰樹の歌集

『青天』

本体2,800円+税
菊判変型176頁
ISBN 978-4-7837-2112-3
2005年11月刊

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『柘榴盃の歌』

本体2,400円+税
A5変型161頁
ISBN 978-4-7837-0270-2
1988年刊 品切れ