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内田良介『海と書物』

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名づけえぬものに


わたしとあなたの間で
目覚める誰かがいる
ずっと見過ごしてきた
座礁していた船は
帆をふくらませて滑り出す
(「手がかり」)

「生死にわたる幅広いテーマの深淵に、批評の錘を下ろした作品を書いている。これからも彼は敢て困難な道を行くだろう。海風にむかって立つ一本の樫の木のような内田良介のイメージが、私は好きだ」(平林敏彦)。身体に満ちてくるざわめき、名づけえぬもの・・・・・・。世界がそっと身を起こす場所で紡がれる始まりと日常が深く響き合う、詩18篇。

本体2,200円+税
A5判並製・94頁
ISBN978-4-7837-3369-0
2013年10月刊

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