詩の本の思潮社

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マーサ・ナカムラ『雨をよぶ灯台』〔新装版〕


新世界へ


あの優しい男は
私が家で泣いているときに
カーテンの隙間から
星明かりと一緒に差し込む白い顔の男である
(「御祝儀」)

「影も形もないものが、光をひろげ、流れをつくる。そんな夢のような作品を、マーサ・ナカムラだけが書いていく」(荒川洋治)
豊かな詩的センス、類まれな筆力を示した、中原中也賞受賞のデビュー作『狸の匣』から2年。自由と切迫のはざまで揺れ動く、最新15篇。装幀=外間隆史

本体2000円+税
四六判変型並製・104頁
ISBN978-4-7837-3700-1
2020年6月刊

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広田修『societas』


つくりものの世界で


人々でできあがった柔らかな機械の中に
一つの緩やかな歯車として放り投げられました
皆さん幾つもの顔を持っていて
どの顔が本当の顔なのかわからない
(「恐怖」)

「私は再び社会という狭い万華鏡の中で、その間隙に無限のエピソードを押し込んでいく。この額縁の威厳にかけて、私の原風景の無限のエピソードを。」(「額縁」)。独特なカリカチュアにこめられた、現代社会への静かな悲鳴。巧みさが光る第3詩集。

本体2200円+税
四六判並製・130頁
ISBN978-4-7837-3697-4
2020年6月刊

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梅爾/竹内新訳『梅爾詩選』


中国現代詩人シリーズ3(監修=田原)


あなたは最後には母のふところに倒れ込み
始まりを それが終わりになるように変えて
終わりからもう一度始めざるを得なかった
(「ボードレール」)

1980年代後半に詩作を開始して以降、現代まで旺盛な活動を続ける中国の代表的女性詩人の作品を厳選。繰り返し足を運び、100篇を超す詩篇を書くことになる、詩人の精神の故里ともいうべき貴州省の「十二後方」をめぐる連作詩篇も多数収録。博識でありつつ、行政にも関わりのある実業家としての顔も併せ持つ詩人の初の訳詩集。

本体2500円+税
四六判並製・240頁
ISBN978-4-7837-2783-5
2020年5月刊

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