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広田修『societas』


つくりものの世界で


人々でできあがった柔らかな機械の中に
一つの緩やかな歯車として放り投げられました
皆さん幾つもの顔を持っていて
どの顔が本当の顔なのかわからない
(「恐怖」)

「私は再び社会という狭い万華鏡の中で、その間隙に無限のエピソードを押し込んでいく。この額縁の威厳にかけて、私の原風景の無限のエピソードを。」(「額縁」)。独特なカリカチュアにこめられた、現代社会への静かな悲鳴。巧みさが光る第3詩集。

本体2200円+税
四六判並製・130頁
ISBN978-4-7837-3697-4
2020年6月刊

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