北原千代『須賀敦子さんへ贈る花束』
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届けられる声
届けられる声
たとえささやかでも、
ほんとうの露を置いた花束をこしらえ、
須賀さんに届けよう――
本体2400円+税
四六判上製・158頁
ISBN978-4-7837-3901-2
2018年8月刊
たとえささやかでも、
ほんとうの露を置いた花束をこしらえ、
須賀さんに届けよう――
本体2400円+税
四六判上製・158頁
ISBN978-4-7837-3901-2
2018年8月刊
鳥が飛ぶ 白い色が雪灰色で 侵されていくのを 目で追いながら 口はひとりでに偽物めいた 愛を舐める 雨が降ったら あのひとはどこで 濡れるのだろうか
(「半島」)
本体2200円+税
A5判上製・86頁
ISBN978-4-7837-3617-2
2018年8月刊
ことばでもからだでもないところが
すばらしい速度で
成長している
(「生きやすい路線」)
本体2200円+税
四六判変型上製・110頁
ISBN978-4-7837-3613-4
2018年7月刊
岩宿第二踏切の土手の下
その列を見ながら
6時の涼しさの中で
初めての人と
長いこと立ち話をした
(「6時の人」)
本体2400円+税
A5判上製・124頁
ISBN978-4-7837-3616-5
2018年7月刊
次いで愛が口からこぼれようとし最初に蜜のように垂れるときそれは蜜雪だ簡単に表現し口にすればこの大地のなんという狂喜よ
(「蜜雪」)
本体2400円+税
A5判変型上製・94頁
ISBN978-4-7837-3615-8
2018年7月刊
おれは天空のイデアを思い
ただ思考のなかでのみ
実存の架け橋を渡る
時空は思考だけが知り
おれの生を照らす唯一の
架け橋である
(「実存の架け橋」)
本体2400円+税
A5判上製・112頁
ISBN978-4-7837-3609-7
2018年7月刊