詩の本の思潮社

ホーム新刊情報月別リスト > アーカイブ
新刊情報

近藤洋太『CQ I CQ』

undefined


アナタヲ探シテイマス


それは夢 悪い夢
居場所がないおまえはうようよいる
うようよいるおまえは悪い夢の続きをみている
真夜中の路地をさまよい
影のようになってうずくまる
(「アキバへ」)


この世界に心地よいものなどなにもない/なにもありはしない――行きどまりの時代を生きなくてはならない者たちよ、詩を書くことで寄り添うことができるのなら、私はここに詩行を連ねよう、つぎの時代への希望として。五百行の書き下ろし詩篇「CQ I CQ」含む、新詩集。装幀=佐々木陽介

本体2,400円+税
A5判上製・98頁
ISBN978-4-7837-3484-0
2015年7月刊

本のご購入はこちらから



 

現代詩文庫『三井葉子詩集』

undefined


全20冊から選りぬく自選詩集


わずかに煙っているのは


花がもえたあとですと 火屋の男が教えている

ああ
すっぱだか

まっしろ
(「まっしろ」)


「三井さんの詩には、そういう無欲そのものを核とすることによってはじめて可能であるような、欲求や欲情がしみとおっていながらまことに自由なことばの動きが見られるのである」(粟津則雄)。詩人はことばと二人連れ――。急逝直前に全20冊の詩集から自選した138篇を収録。大阪の風土を生きて、詩と共に在りつづけた半世紀をあかす。解説=石原吉郎、永瀬清子、粟津則雄、財部鳥子、鈴村和成、井坂洋子

本体1,300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-0993-0
2015年7月刊

本のご購入はこちらから



 

白井明大『生きようと生きるほうへ』


第25回丸山豊記念現代詩賞受賞!


花が風にゆれて
粒子は芝に降り紛れては
目に見えないあかりで
草を 庭を ぼくを照らす
(「(おにたびらこ)」)


詩は祈りとは違う、でも、いまここから、生きてほしいと願う、詩とともに願う──震災後に沖縄に移住し、同時に、東北の現実と向き合うために旅を続ける詩人が、その重い時間と向き合い言葉を紡ぐ。いま本当に伝えるべきことは何なのか、詩にできることは何なのか、渾身の新詩集。装幀=中島浩

本体2,500円+税
四六判上製・134頁
ISBN978-4-7837-3454-3
2015年7月刊

本のご購入はこちらから



 

星隆雄『オブジェクト』

undefined


無(人の王


わたしは灰になった(と移動が言った
わたしを振るとわたしが消える音がする
(「移動」)


「ここでいう「対象」とは何か。それはどのような具体的な対象でもなく、むしろすべての「もの」がその場所を巡って初めて対象として現れ、言葉として発語される、そういう空白、空欄、あるいはそれらが存在を得る場所のことなのだ。この「場所」はしたがって決して埋めることができない」(若森栄樹)。空隙/区域の中心へ――。曝され、破片化し、止めどなく散乱する詩句群。

本体2,500円+税
A5判上製・118頁
ISBN978-4-7837-3470-3
2015年7月刊

本のご購入はこちらから



 

沓掛良彦訳詩選『黄金の竪琴』

undefined


第67回読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞!


白百合になりなばや
この身をば御手に取らせたまひ
飽かせたまへや君が御肌に
(テオファネース「百合」)


「詩の翻訳は詩を書かぬ私にとって、詩作に代わる営みであった」(まえがき)。古典詩の研究者にして狂詩・戯文作者でもある訳者が、時代と言語の境を自在に往来し、異邦の詩をみずからのことばに移し奏でる、風雅な愉しみの軌跡。古代インド、ギリシアから、中世、ルネッサンス、そして近代まで、半世紀にわたる訳業の集大成。限定1000部、愛蔵番号入豪華本。栞=阿部日奈子、有働薫。装幀=中島英樹。発行=大和プレス
【目次】
序文(高橋睦郎)/まえがき/
〈古代編〉 印度古詩二篇/アルキロコス詩抄/サッフォー詩抄/アルカイオス詩抄/ 『ギリシア詞華集』より/
〈中世編〉 『カルミナ・ブーラーナ』より/ トルゥバドゥールの愛の歌/クリスティーヌ・ド・ピザン詩抄/
〈ルネッサンス編〉ガスパラ・スタンパ詩抄/ルイーズ・ラベ詩抄/ベルネット・デュ・ギエ/デウリエール夫人/ヴィルデュー夫人/
〈近代編〉ピエール・ルイス『ビリティスの歌』より/
贅言・あとがきに代えて

本体7,400円+税
B5判上製函入・324頁
ISBN978-4-7837-2770-5
2015年7月刊

本のご購入はこちらから



 

川口晴美『Tiger is here.』

undefined


第46回高見順賞受賞!


入っておいでわたしの虎
わたしもそこへ入っていくよ
(「トレスパッシング」)


「詩の言葉は跳躍できるだろうか。(…)星座という名の街をそれぞれの葛藤を抱えつつ跳躍していくキャラクターたちの青く光る軌跡を、強く、深く、思い浮かべていました」(あとがき)。イメージのなかで増殖してゆく野性。「現代詩手帖」で話題を呼んだ連作「Tiger is here.」を含む、この先の未来のための22篇。装画=山中ヒコ、装幀=小宮山裕

本体2,500円+税
四六判上製・128頁
ISBN978-4-7837-3477-2
2015年7月刊

本のご購入はこちらから



 

松本邦吉『しずかな人 春の海』

undefined


ポエジーの波


窓の外 裸の木に目をやると
無性にほんとうのことが話したくなる
すると わたくしの中のしずかな人が
こう ささやく

むこうへ着いたら 手紙くださいね
(「裸の木」)


自由詩と定型詩、二つの詩型の宇宙を自在に行き交い、新しい〈詩〉のありかを手探りする。10年ぶり、待望の新詩集。

本体2,400円+税
A5判上製・88頁
ISBN978-4-7837-3478-9
2015年7月刊

本のご購入はこちらから



 

新延拳『わが流刑地に』

undefined


詩は唯一の祈り


私の詩を見たな
私の哀しい詩を
おまえ
(「見たな」)


私の影と影の私――。もうひとりの私が通過列車で過ぎ去っていく。私を追い越しておまえはどこに向かうのか。いまここで生きているのはいったい誰だろう。此岸に本籍を持たない男の、人生への挽歌33篇。装画=矢野静明

本体2,800円+税
A5判上製・144頁
ISBN978-4-7837-3479-6
2015年7月刊

本のご購入はこちらから