詩の本の思潮社

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新刊情報

森山恵『みどりの領分』

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いのちの方角へ


香油を塗りみどり色に濡れた足だけが

(そう、もう少しだけ ほんのもう少しだけ待とう

闇の奥を踏みしめることができる
(「みどりの領分」)


魂に触れる―――。清冽な感受、静謐な祈り。共に生きようとすることばたち28篇。「稀にみる感受の質、そしてそれを私達に手渡す純粋で繊細な言葉の「羽ばたき」」と岩成達也氏が賛辞を呈した『エフェメール』から4年、さらに心の内側を歩み進める、待望の第3詩集。装画=森山マリエ

本体2,200円+税
A5判並製・98頁
ISBN978-4-7837-3237-2
2011年5月刊

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廿楽順治『化車』

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第62回H氏賞受賞!


わたしたちのねいろがにごっている
ながいにほんごはもういらない
みじかいにほんごももういらない
これからはだれにもきづかれない
きれいでしずかなくるまになるのだ
(「化車」)


詩誌「生き事」に一挙掲載し衝撃をあたえた「化車」、宇田川新聞との共同作品「漏刻」など、長篇詩5本の驚異の大盤振る舞い。「にほんご」のさらなる高みへ――

本体2,400円+税
四六判並製・154頁
ISBN978-4-7837-3233-4
2011年4月刊

重版が出来上がりました。

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一方井亜稀『疾走光』

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地球の表面へ辿り着く


みんなみんな
白いページに丁寧に
並んでいた
光だった
(「夏の光」)


「自我の転換と爆発を、静謐な時の切れ間に飽くことなく冷静に求めて、白い紙の上を迸ろうとする意志。これこそが一方井の矜持であり、詩の気高さである」(和合亮一)。手持ちカメラがとらえた、自然光の言葉のざわめき。ヒカリの先の現代詩へ――。待望の第1詩集。

本体2,200円+税
四六判並製・98頁
ISBN978-4-7837-3234-1
2011年4月刊

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