森山恵『みどりの領分』

いのちの方角へ
いのちの方角へ
香油を塗りみどり色に濡れた足だけが
(そう、もう少しだけ ほんのもう少しだけ待とう
闇の奥を踏みしめることができる
(「みどりの領分」)
魂に触れる―――。清冽な感受、静謐な祈り。共に生きようとすることばたち28篇。「稀にみる感受の質、そしてそれを私達に手渡す純粋で繊細な言葉の「羽ばたき」」と岩成達也氏が賛辞を呈した『エフェメール』から4年、さらに心の内側を歩み進める、待望の第3詩集。装画=森山マリエ
本体2,200円+税
A5判並製・98頁
ISBN978-4-7837-3237-2
2011年5月刊 品切