2024年7月26日発売 現代詩手帖8月号
特集 動物と読む現代詩
◎座談会
駒ヶ嶺朋乎+カニエ・ナハ+森本孝徳 動物と詩の世界制作
◎論考
小池昌代 蜆・犬・蚕・鳥
管 啓次郎 詩の動物について
小笠原鳥類 文学は生物学、詩集は図鑑、詩は動物 『海のへんな生きもの事典 ありえないほねなし』と現代詩
鳥居万由実 火炎の国の狼が私たちの世界を守る 犬塚堯と村上昭夫の動物詩が描く人間中心性の彼岸
蜆シモーヌ 豚と犀と、あたし。野性のための巡礼
青柳菜摘 セルフエクリチュール セルフインプロヴィゼーション
小島日和 言葉の孤独
青本柚紀 氾濫する反射光 水沢なおにおける身体の攪乱的な表象
河田 桟 馬のリズムに入り込む
三上 修 現代詩の沼、鳥研究の沼
◎作品
暁方ミセイ キャンプ
◎小詩集
建畠 晢 戸袋観音の歌は止んだ
◎作品
高橋睦郎 正体は闇 李賀へ
平田俊子 JPB なにが詩それが詩
江代 充 石工たち 小冊の栞
高柳 誠 飛礫考 光の階梯/闇の折り目・最終回
小林坩堝 序詩
オリオン瞬平 ひっそりと、あったりする、のだ
◎連詩
野村喜和夫+長濵よし野+雨澤佑太郎+高橋幸寛+川上雨季 とある日 第12回エルスール財団新人賞受賞第一作
◎海外詩
イリナ・グリゴレ 誰も知らないルーマニアの詩の泉
◎クリティーク
守中高明 非‐人間的なるものの詩学(上) ガザ・ジェノサイドに直面して提起すべき問いとはなにか
◎レクイエム
樋口良澄 言葉が「肉体」であろうとした時代 追悼・唐十郎
ジェフリー・アングルス エスノポエティクスの先駆者 追悼・ジェローム・ローセンバーグ
◎連載
蜂飼 耳 言葉への抵抗、合図としての詩 森本孝徳 詩の現在へ
岸田将幸 カネについて 営農、共生、病気、原発 夢の後のかざぐるま
青野 暦 このすがたではおそらく会わない 明るいページで
◎レビュー
岡本小百合 夢素の探求 吉増剛造「ネノネ」展
◎書評
岩切正一郎 文字ならぬ文字、声ならぬ声のほうへ 野村喜和夫『パッサル、パッサル』
北川朱実 ウィスキー色の一日がふいに揺れて 岩木誠一郎『声の影』
今宿未悠 最果タヒ関数 最果タヒ『落雷はすべてキス』『恋と誤解された夕焼け』
佐藤文香 連詩の読み方 野村喜和夫編『しずおか連詩 言葉の収穫祭』
藤井貞和 姉妹の溢れる思い 毬矢まりえ・森山恵『レディ・ムラサキのティーパーティ――らせん訳「源氏物語」』
◎月評
神尾和寿 でない者の、これから 詩書月評
松本秀文 詩を支えるもの 詩誌月評
安里琉太 季語と主体Ⅰ 季語を形而上の位置におかないために 到来する言葉[俳句]
笠木 拓 言葉が世界を受肉する 黒木三千代『草の譜』 うたいこがれる[短歌]
◎新人作品
8月の作品
◎選評
川口晴美 わたしがいる、ここはいったいどこなのか
杉本 徹 詩と小説の違いから
表紙・扉写真=原田裕規
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩
定価1430円(本体1300円)
次号2024年9月号は、「特集・粟津則雄、芸術と批評」を予定しています。どうぞお楽しみに。