2024年6月28日発売 現代詩手帖7月号
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【特集】散文詩の自由
◎巻頭詩
粕谷栄市 一羽/一生 第42回現代詩人賞受賞第一作
◎インタビュー
粕谷栄市 詩と自由をもとめて 出発から現在まで
◎戦後散文詩アンソロジー/野村喜和夫編
田村隆一 腐刻画
田村隆一 沈める寺
吉野 弘 I was born
入沢康夫 ランゲルハンス氏の島より
岩成達也 法華寺にて(抄)
谷川俊太郎 コップを見る苦痛と快楽について
フランシス・ポンジュ 雨 阿部弘一訳
粕谷栄市 「世界の構造」
アンリ・ミショー 犬の生活 小海永二訳
荒川洋治 キルギス錐情
天沢退二郎 〈地獄〉にて
吉増剛造 赤壁に入って行った
松浦寿輝 不寝番
朝吹亮二 Opus より
瀬尾育生 規則の虫
建畠 晢 旅の遅延
野村喜和夫 風の配分(抄)
時里二郎 ハーテビーストの縫合線
井坂洋子 生きものの森
川口晴美 夜の果てまで
関口涼子 熱帯植物園 より
小笠原鳥類 腐敗水族館 より
岸田将幸 幼年期生地断片 より
マーサ・ナカムラ 許須野鯉之餌遣り(ゆるすのこいのえさやり)
井戸川射子 川をすくう手
◎解説
野村喜和夫 散文詩全史(戦後日本篇)
◎論考
建畠 晢 散文詩の内圧
時里二郎 『石目』から『名井島』へ 組み立てること、解ほどくこと、そして編むこと
田野倉康一 角と象牙の門をくぐる 粕谷栄市、散文詩の権能
安 智史 萩原朔太郎と散文詩 「散文詩」をめぐる彷徨
峯澤典子 果てしない洞からコトカタへ 時里二郎の詩の器
藤本哲明 散文という形式で耐えているもの
竹中優子 詩的であること、詩であること
鎌田尚美 優れた散文は詩を内包する 唐十郎「恋のアマリリス」
大島静流 端正な詩の横顔
◎対談
栩木伸明+佐藤良明 ソングの歌詞は文学である ディランとサイモンの「ソングの哲学」を探る
◎座談会
川野芽生+神野紗希+水沢なお+小髙美穂 言葉の中の私性 写真との対話から見えるもの
◎作品
高橋睦郎 詩というウィルスが ゲオルク・トラアクルへ
川満信一 神話の錆 他一篇 言語破れて国興るか
平田俊子 糸底 なにが詩それが詩
江代 充 耳にささやかれたこと 集中連載・小冊の栞
高柳 誠 風と暮らす 集中連載・光の階梯/闇の折り目
山尾悠子 《アウトサイダー》 鏡の中の鏡
牛山茉優 広場
◎連載
藤原安紀子+中尾太一 「詩をする」こと、「信」のゆらめき 共の、壊れた外口で
青野 暦 立夏より――五月の日記 明るいページで
青柳菜摘 セルフダイアローグ セルフインプロヴィゼーション
◎書評
四釜裕子 四十七のはかなきものとの完全犯罪 國峰照子『短詩集 ん』
渡辺めぐみ 脱出は果たされるか果たされないか 依田義丸『連禱』
川上雨季 ラブレターという詩的な回転、小さな革命 布施琳太郎 『ラブレターの書き方』
◎月評
神尾和寿 今も書かずにはいられない 詩書月評
松本秀文 一行入魂 詩誌月評
笠木 拓 彩度ある鼓動 川村有史『ブンバップ』 うたいこがれる[短歌]
安里琉太 塔の書きぶり 黒岩徳将『渦』、鈴木総史『氷湖いま』 到来する言葉[俳句]
◎新人作品
7月の作品
◎選評
杉本 徹 行分け詩と散文詩について
川口晴美 生存戦略しましょうかアンソロジー、のように
表紙・扉写真=吉田志穂
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩
定価1430円(本体1300円)
次号2024年8月号は、「特集・動物と読む現代詩」を予定しています。どうぞお楽しみに。