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2023年9月28日発売 現代詩手帖10月号

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【特集】詩作と翻訳のはざま 言語・AI・人間

対談
四元康祐+鴻巣友季子 言葉の素顔を掘り起こしてやろう

エッセイ
高橋睦郎 新しい詩作へ
小池昌代 詩の翻訳の可能性と不可能性
山崎佳代子 モダン・タイムス
栩木伸明 歌詞だって文学である! ポール・サイモンの全詞集を翻訳して思うこと
ジェフリー・アングルス 愛とA・Ⅰ
田原 時代と個人の限界を超えて
柿原妙子 詩の読者はここにいる
岡本啓 読むことへ耳を澄ます
佐峰存 詩の種、翻訳の土壌

【特集】香港詩人アンソロジー

作品
黄淑嫻 私は病気だ/不幸な街で、夜遅く、酒を飲む
宋子江 ライデンの街に杜甫を探して/醬油かけご飯
阮文略 人工の光/終末/鳥のさえずりについて/黒い雨のなかで書く詩/文字の音
盧真瑜 死がぎっしり/発生/無人
嚴瀚欽 はっきりさせよう/シャム広場
曾詠聰 拒否/白色ノイズ
胡世雅 散歩/滅び

解説
四元康祐 東京の夏、香港の詩の夜風

海外詩
ジャン゠リュック・ステンメッツ 「十月の日本」より 『そしてその間に』第二部から 中地義和訳・解説

受賞第一作
齋藤恵美子 カレント 第38回詩歌文学館賞受賞第一作

小詩集
田口犬男 エミリー・ディキンスンからの電話

連載詩
高橋睦郎 二つの眼により セルバンテスへ ドン・キホオテへ そして
川満信一 奇妙な神智学 言語破れて国興るか
平田俊子 カーテン なにが詩それが詩
井戸川射子 群舞 いい運搬

作品
定道明 バナナ
佐々木洋一 黒いろうか 他一篇

クリティーク
福島直哉 戦後近代詩の現在(下) 鮎川信夫

連載
高良勉 無形文化遺産・組踊 琉球弧から
桑田光平 叙事詩と野蛮 ピエール・ヴァンクレール 声を集めて――フランス語圏の詩人たち

書評
宇野邦一 「死語」の不穏な意味へ 千石英世『鬼は来る』
阿部嘉昭 一切流転のさみしい壮観 岩佐なを『たんぽぽ』
伊藤芳博 今に降りしきる〈抒情〉の影を読む 塚本敏雄『さみしいファントム』
細田傳造 見えるということ/見ようとすること 犬伏カイ『ぼくのブッダは祈らない』
アサノタカオ 日々の変革をうながす読書哲学、歩行哲学 管啓次郎『本と貝殻』『一週間、その他の小さな旅』『エレメンタル 批評文集』

月評
北川朱実 命の潮が匂った 詩書月評
一方井亜稀 わたしたちが在る場所 詩誌月評
安里琉太 日々書く「私」 岡田由季『中くらゐの町』、池田澄子『月と書く』 到来する言葉[俳句]
笠木 拓 揺曳する音と無音 川野里子『ウォーターリリー』 うたいこがれる[短歌]

新人作品
10月の作品

新人選評
峯澤典子 「悲しみは/むきかけのりんご」なのか、それとも
山田亮太 「夢の中で土の中で握手をしましたね」

表紙・扉・目次写真=管 啓次郎
表紙デザイン=中島 浩

定価1430円(本体1300円)


次号2023年11月号は、「特集・世界のなかの左川ちか/『私の女性詩人ノート』を読む」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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