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2023年8月28日発売 現代詩手帖9月号

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【特集】詩論のクリティカル 分水嶺の先で

論考
蜂飼 耳 探究と精神の活発さ 文月悠光 詩の現在へ
森本孝徳 イン・プレイズ・オブ・ダーティーズ
松本秀文 ニンゲンの教科書 古賀忠昭小論
菊井崇史 「詩学」と「詩」の形態の閃光 平出隆詩集『雷滴』をとおして
野崎有以 安水稔和さんの言葉 「抵抗」は梨の礫か?[インターポエティクス]
尾久守侑 与太者の力学 清水哲男の私性について
福島直哉 戦後近代詩の現在(上) オウエン、賢治
笠木 拓 きれぎれの草原から うたいこがれる[短歌]
安里琉太 結社の変容 Ⅲ 到来する言葉[俳句]

【特集】富岡多惠子の詩の世界

アンソロジー
富岡多惠子代表詩選 伊藤比呂美 選
二匹の犬と/返禮/身上話/はじまり・はじまり/静物/女友達/水いらず/結婚してください/ひと恋いぶし/ニューヨークではなにもすることがない

レクイエム
菅 木志雄 わが妻・富岡多惠子
水田宗子 詩から小説へ、規範を逸脱しながら
井坂洋子 悪意と同情

巻頭詩
川満信一 世界市民への試練 新連載詩・言語破れて国興るか

連載詩
高橋睦郎 なぜ悪者噺 ラサリイリョ・デ・トルメスへ
平田俊子 鶏頭 なにが詩それが詩
山尾悠子 夜の宮殿とオネスティの犬 鏡の中の鏡
井戸川射子 舞う砂は、絵に描かれまい いい運搬

作品
安藤元雄 三つの「意向」
河津聖恵 破片
紺野とも thumbnail_path
萩野なつみ 晩光

クリティーク
貞久秀紀 「来有り」体験について(下)

連載
高良 勉 おもろと歌謡 琉球弧から
桑田光平 フランス語に住むチャド人 ニムロッド 声を集めて――フランス語圏の詩人たち

書評
倉田比羽子 現実と夢想の吃水線 神尾和寿『巨人ノ星タチ』
小島きみ子 ことばの糸は《たましひ》を歌っている 水嶋きょうこ『グラス・ランド』
伊武トーマ 「遠い庭」シンクロニシティ 大木潤子『遠い庭』

月評
北川朱実 現実からふっと身をすべらせて、 詩書月評
一方井亜稀 切り結び、揺らぐ 詩誌月評

新人作品
9月の作品

新人選評
山田亮太 「なぜそうしていたのか分からなかったし/実際のところ理由は」
峯澤典子 「いつでもまもつてばかりゐてはいけない」場所から

表紙・扉・目次写真=奥間埜乃
表紙デザイン=中島 浩

定価1430円(本体1300円)


次号2023年10月号は、「特集・詩作と翻訳のはざま/香港詩人アンソロジー」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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