2023年7月28日発売 現代詩手帖8月号
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【特集】福間健二、エンドロールなき詩魂
◎対談
瀬尾育生+杉本真維子 詩への信憑、歩き続ける力
◎アンソロジー
福間健二代表詩選
沈黙してなお裁かれて/大丈夫、ほんのすこし揺れただけ/仕事をした夜/暑い日/むこうみず/しるし/私は悲しまない/ぼくが老人だったとき/ナオミの発達/枯草通信局/メガネくん
◎追悼Ⅰ
北川透 福間健二を悼む 行儀のわるい鬼になるまで
藤井貞和 自由な論理、自立する詩語
荒川洋治 詩を書く人
千石英世 五十年目のウサギのレタス
倉田比羽子 詩は生きている 詩以前、最後は祈りである
水島英己 会いたい人 夢見よ、さらに夢見よ
池井昌樹 豊饒 福間健二への返信
平田俊子 いつもなにか書いている人
和田まさ子 「みんないる」
三角みづ紀 途上
青野暦 「たましい」について
◎追悼Ⅱ
秋山基夫 パラダイスの失われた世界で
神山睦美 優しい心
横木徳久 ある旅人の死 福間健二を偲ぶ
宗近真一郎 快楽と倫理の自在な「転換」
高貝弘也 愛のひと
宮尾節子 福式呼吸
小峰慎也 福間健二さんのこと
文月悠光 託す人
小松宏佳 魂の窓/それがひらかれるとき/わたしは帰ってくる
尾関 忍 言葉の重力に逆らう人
岡本 啓 窓のとおくへ
◎資料
福間健二著作一覧
◎作品
和合亮一 シカジカ然然
河野聡子 七年ののち
永澤康太 つながり
◎連載詩
高橋睦郎 不運の賜物 ヴィヨンへ
井戸川射子 信心 いい運搬
◎クリティーク
貞久秀紀 「来有り」体験について(上)
佐藤雄一 私は鳥居万由実の天才を疑ったことはない。『「人間でないもの」とは誰か――戦争とモダニズムの詩学』をめぐって
◎レポート
樋口良澄 透け、裏、現在、 前橋文学館「フットノート――吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造」展
木村朗子 死者たちの声を聴く 「死者たちの夏2023」を観て
◎連載
蜂飼耳 行の思想に生起する詩想 中尾太一 詩の現在へ
高良勉 わが古典・琉歌 琉球弧から
桑田光平 存在の詩 フェルウィン・サール 声を集めて――フランス語圏の詩人たち
◎書評
正津勉 千葉chiba――詩場shiba――死場shiba 天沢退二郎『『道道』への道道』
野木京子 わからないものと共に生きる 佐々木洋一『でんげん』
藤原安紀子 襤褸になろうと。 大谷良太『方向性詩篇』
田中俊廣 公と私の磁場の間から 青木由弥子『伊東静雄――戦時下の抒情』
◎月評
北川朱実 心の深部をふろくのように体にはさんで 詩書月評
一方井亜稀 小さなしるし 詩誌月評
安里琉太 結社の変容Ⅱ 「俳壇」五月号 到来する言葉[俳句]
笠木拓 受難のあかるさの水鏡 我妻俊樹『カメラは光ることをやめて触った』 うたいこがれる[短歌]
◎新人作品
8月の作品
◎新人選評
峯澤典子 迷い、戻り、進む先にある「空白」
山田亮太 「あなたがいないということがひとめでわかるよくできた仕組み」
表紙・扉・目次写真=岡本啓
表紙デザイン=中島 浩
定価1430円(本体1300円)
次号2023年9月号は、「特集・詩論のクリティカル/富岡多惠子の詩の世界」を予定しています。どうぞお楽しみに。