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2023年7月28日発売 現代詩手帖8月号

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【特集】福間健二、エンドロールなき詩魂

対談
瀬尾育生+杉本真維子 詩への信憑、歩き続ける力

アンソロジー
福間健二代表詩選
沈黙してなお裁かれて/大丈夫、ほんのすこし揺れただけ/仕事をした夜/暑い日/むこうみず/しるし/私は悲しまない/ぼくが老人だったとき/ナオミの発達/枯草通信局/メガネくん

追悼Ⅰ
北川透 福間健二を悼む 行儀のわるい鬼になるまで
藤井貞和 自由な論理、自立する詩語
荒川洋治 詩を書く人
千石英世 五十年目のウサギのレタス
倉田比羽子 詩は生きている 詩以前、最後は祈りである
水島英己 会いたい人 夢見よ、さらに夢見よ
池井昌樹 豊饒 福間健二への返信
平田俊子 いつもなにか書いている人
和田まさ子 「みんないる」
三角みづ紀 途上
青野暦 「たましい」について

追悼Ⅱ
秋山基夫 パラダイスの失われた世界で
神山睦美 優しい心
横木徳久 ある旅人の死 福間健二を偲ぶ
宗近真一郎 快楽と倫理の自在な「転換」
高貝弘也 愛のひと
宮尾節子 福式呼吸
小峰慎也 福間健二さんのこと
文月悠光 託す人
小松宏佳 魂の窓/それがひらかれるとき/わたしは帰ってくる
尾関 忍 言葉の重力に逆らう人
岡本 啓 窓のとおくへ

資料
福間健二著作一覧

作品
和合亮一 シカジカ然然
河野聡子 七年ののち
永澤康太 つながり

連載詩
高橋睦郎 不運の賜物 ヴィヨンへ
井戸川射子 信心 いい運搬

クリティーク
貞久秀紀 「来有り」体験について(上)
佐藤雄一 私は鳥居万由実の天才を疑ったことはない。『「人間でないもの」とは誰か――戦争とモダニズムの詩学』をめぐって

レポート
樋口良澄 透け、裏、現在、 前橋文学館「フットノート――吉増剛造による吉増剛造による吉増剛造」展
木村朗子 死者たちの声を聴く 「死者たちの夏2023」を観て

連載
蜂飼耳 行の思想に生起する詩想 中尾太一 詩の現在へ
高良勉 わが古典・琉歌 琉球弧から
桑田光平 存在の詩 フェルウィン・サール 声を集めて――フランス語圏の詩人たち

書評
正津勉 千葉chiba――詩場shiba――死場shiba 天沢退二郎『『道道』への道道』
野木京子 わからないものと共に生きる 佐々木洋一『でんげん』
藤原安紀子 襤褸になろうと。 大谷良太『方向性詩篇』
田中俊廣 公と私の磁場の間から 青木由弥子『伊東静雄――戦時下の抒情』

月評
北川朱実 心の深部をふろくのように体にはさんで 詩書月評
一方井亜稀 小さなしるし 詩誌月評
安里琉太 結社の変容Ⅱ 「俳壇」五月号 到来する言葉[俳句]
笠木拓 受難のあかるさの水鏡 我妻俊樹『カメラは光ることをやめて触った』 うたいこがれる[短歌]

新人作品
8月の作品

新人選評
峯澤典子 迷い、戻り、進む先にある「空白」
山田亮太 「あなたがいないということがひとめでわかるよくできた仕組み」

表紙・扉・目次写真=岡本啓
表紙デザイン=中島 浩

定価1430円(本体1300円)


次号2023年9月号は、「特集・詩論のクリティカル/富岡多惠子の詩の世界」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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