2021年2月27日発売 現代詩手帖2021年3月号

【特集】詩と災害――記憶、記録、想起
◎三詩型作品抄 震災アンソロジー
俳句50句 関悦史編
短歌50首 斉藤斎藤編
自由詩10篇 山田亮太編
◎討議
山田亮太+斉藤斎藤+関悦史 事後と到来のただなかで
◎未来能楽
和合亮一 火星
◎論考
赤坂憲雄 「砂けぶり」についての覚え書き
野村喜和夫 魚群探知機 「人新世」の詩のために
新井高子 「東北おんば」の屹立 土地ことばの精霊
高橋綾子 人新世における物質性との接続 環境詩学から和合亮一を読む
土方正志 あの日に引き戻す言葉の〈圧〉
藤井 光 続『解剖学教室』
山内明美 共時的記憶の《世界》
安住紀宏 はやすぎた言葉 和合亮一(@wago2828)「詩の礫」再考
鈴木一平 緩慢な時間について 「震災後」の忘却と想起
◎特集作品
季村敏夫 生成
齋藤 貢 ふくしまに会いにいきます。
瀬尾夏美 わたしの家
◎レポート
小川直人 記録することと表現することの接線を引く せんだいメディアテーク〈3がつ11にちをわすれないためにセンター(わすれン!)〉アーカイブの10年
◎アンケート
この一冊、この一篇
赤城修司、秋亜綺羅、石田瑞穂、井上法子、伊武トーマ、岩倉文也、及川俊哉、長田典子、金菱清、川口晴美、河津聖恵、佐々木幹郎、白井明大、関口涼子、たかとう匡子、高山明、田原、中島悦子、原田勇男、平田俊子、広田修、藤井貞和、寳玉義彦、宮田建、山崎佳代子、若松丈太郎
◎連載詩
落合多武 まぶたのうら N(皮剝物語)・新連載詩
松浦寿輝 人外詩篇14
◎連載
大野光子 シェイマス・ヒーニー『トロイの癒し』と語り継がれる言葉 いま、世界で[アイルランド]
水下暢也 無題7 ケリー・ライカート『ミークス・カットオフ』 散文を映像に
宿久理花子 手を握る わたしが詩を書くとき
藪内亮輔 日記短歌を超えて 島田修三『露台亭夜曲』 昏れてゆく短歌
福田若之 あたかもごく自然な 津川絵理子『夜の水平線』 句がふるえるあいだ
◎書評
中本道代 現実の表と裏 尾久守侑『悪意Q47』
池井昌樹 埒外から 萩野なつみ『トレモロ』
横木徳久 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね 石松佳『針葉樹林』
◎レビュー
田野倉康一 自由な遊歩、あるいは遊歩の自由について 落合多武展「輝坂膜タペータム」
◎月評
松尾真由美 広やかであるがゆえに 詩書月評
奥間埜乃 束ねない手 詩誌月評
◎新人作品
3月の作品
◎新人選評
時里二郎 作品と作者の隙間
暁方ミセイ 詩は惚れるもの、かも
表紙作品=瀬尾夏美
表紙デザイン=戸塚泰雄
定価1430円(本体1300円)
次号2021年4月号は、特集「ケア―ー詩と災害Ⅱ」を予定しています。どうぞお楽しみに。