2020年9月28日発売 現代詩手帖2020年10月号

【追悼特集】岡井隆
◎アンソロジー
岡井隆代表歌百首 黒瀬珂瀾編
岡井隆代表詩選 江田浩司編
◎追悼
北川 透 豊橋時代の私的交友 岡井隆さんの逝去を悼む
高橋睦郎 恋の人
藤井貞和 現代詩がそこにあった
佐々木幹郎 岡井隆の死をめぐって
荒川洋治 明るい楽しみ
野村喜和夫 岡井隆さんを偲ぶ 一現代詩人としての立場から
時里二郎 鳥逐ふ両手
平田俊子 限られた時
阿部嘉昭 「て」の変幻 第二期岡井隆について
小池昌代 空蟬
田中庸介 ゼロ年代の岡井さんと短歌批評会
関口涼子 持続する書き手
蜂飼 耳 日本語詩歌が通り抜けた
小笠原鳥類 晩年の鳥の歌
井上法子 星餐に招かれしひと
◎小詩集
井川博年 コロナ時代の歌
◎連載詩
イケムラレイコ 光礼賛 das Meeres Kind・最終回
松浦寿輝 人外詩篇 10
藤原安紀子 biotopos ツクノママ、とおい非においての短詩文
◎作品
有働 薫 四枚の水彩画 トール・アウリン「バイオリンとピアノのための四枚の水彩画」に倣って
松川穂波 滝
岩切正一郎 さしあたり匿名のデッサンとしての
須藤洋平 Sexual abuse
◎連続討議
稲川方人+中尾太一+菊井崇史 世界の散文性とどう対峙するのか 現代詩季評
◎連載
深瀬サキ(大岡かね子)+赤田康和[聞き手・構成] 詩的出発の頃 大岡信、詩人とその素顔
白根直子 都会わすれ 「私のゐる所こそ宇宙の中心なのだ」 永瀬清子研究の現場から
◎クリティーク
小野原教子 ポエジーの服とからだ 戸田ツトムの仕事
榎本櫻湖 わたしはまたしてもなにも書かなかったことにされるんですか? 「現代詩アンソロジー2010-2019」に抵抗する
◎書評
岩川ありさ 世界を肯定するための約束 山﨑修平『ダンスする食う寝る』
須藤岳史 逆説へのしなやかな感性 室井光広『詩記列伝序説』『多和田葉子ノート』
宮尾節子 翅毟り詩撃ち 河津聖恵『「毒虫」詩論序説――声と声なき声のはざまで』
木下長宏 丸裸で時代と立ち向かう 季村敏夫編『カツベン 詩村映二詩文』
森山 恵 闇に踏み入るもの マーガレット・アトウッド/出口菜摘訳『サークル・ゲーム』
◎連載
水下暢也 無題5 クラウス・ウィボニー『見捨てられて、失われて、一人で、冷たくなって』 散文を映像に
依田冬派 馬飼いの河田さんのこと 架空書店[Librairie imaginaire]
北川朱実 センダンの棒 わたしが詩を書くとき
アサノタカオ 出発の決意を胸に秘めた者へ 谺雄二『ライは長い旅だから』 詩集偏愛図書館
早﨑主機 日夏耿之介『訳詩集 海表集』 戦前期の詩書を読む
外山一機 呪いの言葉 伊藤比呂美『道行きや』 俳句の静脈
◎月評
福田拓也 詩と言語 詩書月評
中島悦子 地獄でいいから 詩誌月評
◎新人作品
10月の作品
◎新人選評
時里二郎 詩を前へ進めるもの
暁方ミセイ 読み手への効果を意識して
定価1430円(本体1300円)
次号2020年11月号は、特集「二十世紀日本語詩へ」、「岡田隆彦を読む」を予定しています。どうぞお楽しみに。