2020年10月28日発売 現代詩手帖2020年11月号
【特集】二十世紀日本語詩へ
◎インタビュー
坪井秀人 日本語詩の地層をさぐる
◎論考
野村喜和夫 思い出すということ 坪井秀人『二十世紀日本語詩を思い出す』
新井高子 鋭く、柔らかく、そして賑やかに 『二十世紀日本語詩を思い出す』を北原白秋を中心に読む
日比嘉高 危機の時代の歌 米国日系移民強制収容所の俳句、短歌
川口隆行 「思い出す」ためのレッスン
岡和田 晃 もう一つの「二十世紀日本語詩」史を想起せずにはいられない
【特集】岡田隆彦を読む
◎論考
建畠 晢 他者性のまなざし
金石 稔 某々氏の全詩篇点描 岡田隆彦氏の「かたち」
帷子 耀. 黒乃赤鉛筆/a円/B面
城戸朱理 「蓮の花 世界は開く」岡田隆彦に寄せて
杉本 徹 はてしなく流れよ
岸田将幸 未来の塁 『岡田隆彦詩集成』
菊井崇史 巡る光の歌 岡田隆彦をつらぬくウィリアム・ブレイク
奥間埜乃 らせんのけたぐり
◎特別掲載
藤井貞和+田口麻奈+逆井聡人+木村朗子+村上克尚(司会) 近代に〈繫留〉する 戦後詩に〈正面〉から向き合うこと
◎巻頭詩
建畠 晢 剝製二題
◎作品
松浦寿輝 人外詩篇 11
藤原安紀子 ひの森のなか ツクノママ、とおい非においての短詩文
大橋政人 反マトリョーシカ宣言
石川厚志 ばんざいさんしょう
橘 上 男はみんな川崎うまれ/時代はもう現代詩(NOシャブ NO LIFE EDIT)
◎連載
深瀬サキ(大岡かね子)+赤田康和[聞き手・構成] 夢の中でも画集を探して 大岡信、詩人とその素顔
白根直子 〈短章〉をめぐって 「焰に薪を加えていくように」 永瀬清子研究の現場から
◎クリティーク
小笠原 淳 楊牧と洛夫 記憶の風景、流木の美学
陳育虹 思考の風格 ルイーズ・グリュックをめぐって 佐藤普美子訳
◎対談合評
時里二郎+暁方ミセイ 言葉への食らいつきを見たい 新人合評
◎連載
依田冬派 Cry Baby Cry 架空書店[Librairie imaginaire](最終回)
綾門優季 世界をチューニング 闇雲に言葉を選ばないで
石田瑞穂 UK現代詩の新世代たち いま、世界で[イギリス]
早﨑主機 小林秀雄訳『テスト氏Ⅰ』 戦前期の詩書を読む(最終回)
久保 隆 虚無の情感、無限の優しさ 鮎川信夫『宿恋行』 詩集偏愛図書館
髙木敏次 この道の先へ帰りたい わたしが詩を書くとき
外山一機 二つのまなざし 加藤康男『双葉山の邪宗門』 俳句の静脈
井上法子 言葉に仕える祭司として 川野芽生『Lilith』 ここから、歌の世界は
◎書評
吉田文憲 マジカルな〈うた〉の発生する場所をめぐって 藤井貞和『〈うた〉起源考』
中本道代 この世の歓び 有働薫『露草ハウス』
麻生直子 象形の絵図と抒情の潤雫 池田瑛子『星表の地図』
岩木誠一郎 声のゆくえ 斎藤恵子『熾火をむなうちにしずめ』
◎レビュー
松本秀文 最果まで何マイル? 最果タヒ展とオフィシャルブック『一等星の詩』
◎月評
福田拓也 詩の根源にある死 詩書月評
中島悦子 現代詩の故意 詩誌月評
◎新人作品
11月の作品
定価1430円(本体1300円)
次号2020年12月号は、「現代詩年鑑2021」を予定しています。どうぞお楽しみに。