2020年8月28日発売 現代詩手帖2020年9月号

【特集】現代詩アンソロジー2010‐2019
◎討議
瀬尾育生+野村喜和夫+小池昌代+蜂飼 耳 10年代から現在へ――いま、詩は
◎アンソロジー
朝吹亮二 休暇 (永遠の夏の)
城戸朱理 幻の母
北川 透 時の行方
高橋睦郎 市場からの報告
辺見 庸 眼のおくの海 きたるべきことば
福間健二 野原に落ちてゆく
暁方ミセイ 埋め火
白鳥央堂 グレングールド
榎本櫻湖 わたしは肥溜め姫
吉田文憲 生誕
松浦寿輝 through
和合亮一 僕が転校してくる
小林坩堝 ヒカ
石牟礼道子 精霊たちの浜辺
池井昌樹 揚々と
杉本真維子 置物
中尾太一 星の家から
岡本 啓 コンフュージョン・イズ・ネクスト
谷川俊太郎 隙間
川口晴美 ファントム・リム
森本孝徳 (*――泡箱にて)(抄)
野崎有以 競馬場
岩成達也 屋根の上のマリア
倉田比羽子 森といい、われらが痕跡よ
四元康祐 彼
マーサ・ナカムラ 青々と続く通せんぼ
尾久守侑 デジタル
佐々木幹郎 鏡の上を走りながら
加藤典洋 たんぽぽ
管 啓次郎 犬探し
最果タヒ 蚊
野村喜和夫 エデンホテル
小池昌代 円環
蜂飼 耳 甘くて、
◎作品
岩成達也 譫妄の傍らを過ぎて
高良 勉 共有のクニ
松浦寿輝 人外詩篇 9
藤原安紀子 カレイド ツクノママ、とおい非においての短詩文
広田 修 ハードロック
そらしといろ フィルム 他一篇
◎受賞第一作
作田教子 消尽点 第60回中日詩賞受賞第一作
◎連載対談
豊崎由美+広瀬大志 「恋愛詩」が消えた!? カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!
◎新連載
深瀬サキ(大岡かね子)+赤田康和[聞き手・構成] 大岡信は初めから雨男で…… 大岡信、詩人とその素顔
白根直子 詩人・永瀬清子誕生 佐藤惣之助の光を受けて 永瀬清子研究の現場から
◎書評
金井雄二 緊張したスピード感覚で 福間健二『休息のとり方』
金澤一志 陽気な禅問答 巻上公一『至高の妄想』
神品芳夫 現代生活の不安を数える 神田さよ『海のほつれ』
尾久守侑 危機を生きる時評 野村喜和夫『危機を生きる言葉――2010年代現代詩クロニクル』
◎連載
依田冬派 ある日、突然。 架空書店[Librairie imaginaire]
綾門優季 悲しくない遠さと近くにあったもの 闇雲に言葉を選ばないで
朱位昌併 蹄跡を見返すこと いま、世界で[アイスランド]
一方井亜稀 傍らにあるもの わたしが詩を書くとき
江夏名枝 仮借なき絶景、言葉のロデオ 阿部日奈子『素晴らしい低空飛行』 詩集偏愛図書館
井上法子 信頼できない語り手の国 石川美南『体内飛行』 ここから、歌の世界は
外山一機 「正しく」ない彼女たち 李琴峰『星月夜』 俳句の静脈
◎月評
福田拓也 ゼロ人称、詩的表象の限界、肉を蔵した書物の夢 詩書月評
中島悦子 左右の崖 詩誌月評
◎新人作品
9月の作品
◎新人選評
暁方ミセイ どこかで冷徹であること
時里二郎 keep on moving keep on creating
定価1430円(本体1300円)
次号2020年10月号は、特集「岡井隆追悼」を予定しています。どうぞお楽しみに。