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第4回鮎川信夫賞が決定しました!

2013年03月04日

第4回鮎川信夫賞は、3月4日、日本出版クラブ会館で選考会が行われ、
〈詩集部門〉四元康祐『日本語の虜囚』思潮社
〈詩論集部門〉坪井秀人『性が語る――二〇世紀日本文学の性と身体』名古屋大学出版会
に決定しました。
「受賞のことば」「選評」など、詳細は「現代詩手帖」2013年4月号に掲載します。
賞の贈呈式は、2013年4月19日(金)午後6時より、アルカディア市ヶ谷にて。第5回鮎川信夫賞は来年3月、第4回に引き続き〈1月1日から12月31日までに刊行された詩集、及び詩論集〉を対象に選考します。

●第4回鮎川信夫賞・概要
*選考委員=辻井喬、岡井隆、北川透、吉増剛造
*部門=〈詩集部門〉〈詩論集部門〉
*賞金=各50万円
*主催=鮎川信夫現代詩顕彰会
*賞の対象となったのは、2012年1月1日から同年12月31日までに刊行された詩集、及び詩論集(ただし翻訳、再版、選集、外国語によるものは除く)のうち、公募と推薦のあった116冊。最終候補作品は下記〈詩集部門〉7冊〈詩論集部門〉5冊。
〈詩集部門〉
・阿部日奈子『キンディッシュ』書肆山田
・池井昌樹『明星』思潮社
・季村敏夫『豆手帖から』書肆山田
・齋藤恵美子『集光点』思潮社
・髙塚謙太郎『カメリアジャポニカ』思潮社
・望月遊馬『焼け跡』思潮社
・四元康祐『日本語の虜囚』思潮社
〈詩論集部門〉
・安藤礼二『祝祭の書物――表現のゼロをめぐって』文藝春秋
・坪井秀人『性が語る――二〇世紀日本文学の性と身体』名古屋大学出版会
・藤井貞和『人類の詩』思潮社
・水田宗子『モダニズムと〈戦後女性詩〉の展開』思潮社
・守中高明『終わりなきパッション』未来社

●受賞者略歴
〈詩集部門〉
四元康祐 よつもと・やすひろ 1959年8月21日生
1991年、第1詩集『笑うバグ』刊行。以後、詩集に『世界中年会議』(山本健吉文学賞)、『噤みの午後』(萩原朔太郎賞)、『言語ジャック』など。読みものとしての面白さを手放さずに詩を追究・拡大する。現在ドイツ・ミュンヘン在住。各国の詩人と交流多く、日本現代詩の翻訳紹介も。
〈詩論集部門〉
坪井秀人 つぼい・ひでと 1959年10月6日生
1997年、戦時下における詩と声の関わりを論じた『声の祝祭――日本近代詩と戦争』(日本比較文学会賞特別賞)で大きな注目をあつめる。評論『戦争の記憶をさかのぼる』(やまなし文学賞)、『感覚の近代──声・身体・表象』など、日本近代文学、日本近代文化史を鋭く問い直す。