詩の本の思潮社

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編集部から

『伊東静雄日記 詩へのかどで』

2010年02月16日

『伊東静雄日記 詩へのかどで』(柊和典・吉田仙太郎・上野武彦編)を、3月中旬に刊行します。


『わがひとに与ふる哀歌』によって、日本近代詩に苛烈なリリシズムを屹立させた詩人・伊東静雄。その高校時代から、京大国文科をへて中学校教員となった頃までの、新しく発見された日記5冊を完全収録。若き詩人が、自己と厳しく向き合いながら書きつづった、学問、恋愛、そして詩作への思い――。編者による詳細な注釈を付す、貴重な新資料。


□本書の内容
ノート第1冊 大正13年11月3日―大正14年12月3日
ノート第2冊 大正14年12月4日―大正15年12月2日
ノート第3冊 大正15年11月24日―昭和2年10月7日
ノート第4冊 昭和3年5月25日―昭和4年3月5日
ノート第5冊 昭和4年4月26日―昭和5年6月10日
編注
略年譜
解説 吉田仙太郎


定価7980円(税込) 四六判上製/クロス装函入/口絵1丁/全528頁
ISBN 978-4-7837-2356-1 C0392 ¥7980E


【関連書籍】
『現代詩文庫1017 伊東静雄詩集』
ISBN 978-4-7837-0802-5 C0092 ¥1223E


ご注文、お問い合わせは、営業部まで。

やまだ紫『樹のうえで猫がみている』

2010年02月09日

やまだ紫『樹のうえで猫がみている』が、2月末に発売になります。
それに合わせて「現代詩手帖」3月号にて特集を予定しています。


定価2310円(税込) A5判変型168頁
ISBN 978-4-7837-3171-9 C0092 ¥2200E


「ラ・メール」に連載され、1990年にまとめられた著者唯一の詩画集を復刊!
宮柊二ひきいる「コスモス」に連載された「見上げれば虹」ほか、
単行本未収録の詩と絵を豊富に収録する決定版!


作家論=つげ義春、佐野洋子、井坂洋子
対談=吉原幸子・やまだ紫

やまだ紫は人が、ごく当り前にする事、その年齢の自然が人間にさせてくれる事を、
自然に引き受けて生きている人だと思う。そしてそれがどんなにか、豊かな喜びや
哀しみや苦しみを創り出してくれるかを知って生きている、いや生きることはそのこと
につきる。――佐野洋子


やまだ紫
1948年9月東京都世田谷区に生まれる。1969年「COM」にて5月号にてデビュー。
その後、結婚育児による休筆ののち1978年に復帰。『はなびらながれ』『しあわせつ
ぶて』『新編 性悪猫』『しんきらり』『ゆらりうす色』といった作品の数々は、女性漫画
と称され、その後の女性たちに大きな影響を与えた。
漫画、詩、エッセイの多方面で活躍。2009年5月歿。代表作である『性悪猫』『しんき
らり』『ゆらりうす色』の3冊が小学館クリエイティブより復刊。


現代詩手帖3月号予定 定価1200円(税込) 2月末発売!


[対談]井坂洋子×白取千夏雄
[単行本未収録資料]やまだ紫「番人」(原作・井坂洋子)
[著作一覧・略年譜]
[エッセイ]齋藤愼爾、上野昂志、高取英、村上知彦、檜垣立哉、
こうの史代、吉田アミ、岬多可子、棚沢永子、山本ふみこ、三角みづ紀


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