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『吉原幸子全詩Ⅲ』

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没後10年、〈戦後女性詩〉の金字塔、全3巻刊行!


世界ぢゅうを泣きつくすには
ヒトの一生ではとても足りない
(花火が消えるまで どれだけ待つの?)
(「日常」)

「人やけものや鳥や魚や昆虫や、いのちを持った者たちが受けねばならない痛苦を、おのれの痛み、苦しみとして共に身悶える。その優しさが、昼と夜、光と闇、寄せる波と返す波のように、彼女の詩に振幅を広げ、繊細なトレモロをひびかせている」(新川和江)。傷がついに光を発するまで――。存在そのものに至りつく後期作品を集成する。『花のもとにて 春』『ブラックバードを見た日』『樹たち・猫たち・こどもたち』『発光』詩集4冊と単行詩集未収録作品34篇、年譜、解題、著作目録を収録。朗読CD付。装幀=奥定泰之

本体5,500円+税
A5判上製・512頁
ISBN978-4-7837-2361-5
2012年11月刊

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