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福田知子『ノスタルギィ』

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起源への旅ゆき


ピラルク、ピララーラ、ピライーバ!
ピラルクがアマゾン河からヌメリのある顔を出して
ふうっと酸素を吸い込んだとき
緑をまとったわたしは詐欺師だった
(「緑の詐欺師」)

「性感帯をくすぐる身体的な光とカタストロフィーの後に到来する光、隔絶した光景、この分裂の、ある種の爽快さは、読後めぐってくる緑閃光によって切断される」(季村敏夫)、「福田知子のクリスタルは、光の当たり具合で、緑色のフィルターのかかった怪しい光を解き放ち、棘のように突き刺さって来ては、意識を攪拌する」(天童大人)。宇宙の暗がりに向け、高らかに謳い届ける23篇。著者12年ぶりの新詩集。装画=ルネ・マグリット

本体2,200円+税
A5判並製・96頁
ISBN978-4-7837-3335-5
2012年11月刊

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