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石関善治郎『吉本隆明の帰郷』

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徹底取材、7年。源流を探る旅!


吉本さんは、終始一貫、私の評伝の作業を支持してくれた。天草へ赴くときには地元の人へのメッセージを吹き込み、調査のために必要となれば紹介状を書き、時に取材すべき人を教示し、思い余って取材先から問い合わせの電話を入れると記憶の限りで答えてくれた。(あとがき)

「この人にはどこに行けば会えるのかわかるはずがない、ぼくもわからないしというような人まで訪ねて、いろんなアパートを転々としたところのことを聞いて、そこは訂正してましたね」(吉本隆明)。父祖の地天草、終戦を迎えた魚津、沈黙の人岩淵五郎との関係――吉本隆明も知らない吉本隆明の原風景への旅。『吉本隆明の東京』から7年、さらに深く「吉本隆明」という淵を降りていく。「現代詩手帖」好評連載に書き下ろしを加え、待望の刊行! 装幀=髙林昭太

本体2,200円+税
四六判上製・216頁
ISBN978-4-7837-1680-8
2012年8月刊

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