新たに私のまえに目と鼻を備えた芙蓉の花となってほのぼのと咲くときまで、一日があまりに長すぎる。(「大峙洞の夏」) リルケに耽溺した若き日の清冽なリリシズムから、「無意味詩」によって韓国現代詩に新たな境地を切り開いた詩人が、晩年に亡き妻に捧げた、みずみずしい愛情あふれるレクイエム。
本体2,400円+税 A5判上製・160頁 ISBN978-4-7837-2443-8 2012年4月刊