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秋山基夫『薔薇』

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落下する一点の赤


目覚めよ 死者の
面々 重き甲冑を脱ぎ
戸を開き 足取りも軽く
森の奥へと 世の姿を消したまえ
(「覚醒」より)

「絶望の中に、わたしの席があるというのは、嘘だ」(「蛇輪」)。「本詩集では、『家庭生活』『オカルト』に続き、いくつかの文体といくつかの書法で書くことをいっそう進めようと試みた」(あとがき)。多彩な筆にのって死者も生者もゆらりと動きはじめる。喚びだされたたましいに捧ぐ、綺想の薔薇22輪。装幀=則武弥

本体2,400円+税
A5判上製・100頁
ISBN978-4-7837-3271-6
2011年10月刊

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