いのちの管
ひび割れた舗道に生える
エノコログサやメヒシバのはかないその領域
縁こそ息づく町の
外気を圧して漂っているのは
人であってすでに人ではなかったが
(「精霊の管」)
デビュー以来、様々な変遷を経て、独自の書法を突き詰めた詩型の最終形態。「現代詩手帖」などを中心に書き継がれた作品を中心に、生命そのものとして、言葉の、あるがままのすがたを差し出してみせる。現代詩花椿賞最後の受賞となった『七月のひと房』から9年ぶりの新詩集。装画=高橋千尋、装幀=佐々木安美
2530円(税込)
四六判上製・112頁
ISBN978-4-7837-4640-9
2026年3月刊
