【近刊・予約受付中】湖中千絵『流体に溶けただれかの音楽』
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精神の汽水域
精神の汽水域
通り過ぎていく人たち、靴の音、コンクリートのにおい、からだの内側にあった宝石たちが存在する外側のこの世界、に存在する、自分自身もその一部であることを。
(「宝石すくい」)
「純白への望み、銀の粉となって、散らばる願い。少女とは、この世の新たな天地創造を奏でる知恵者のことだろうか。湖中千絵は、生まれる前にいたところの暖気や冷気を感じながら、贖罪のようにことばを編み、遠い世界の悦びの響きをいまに重ねようとしている」――井坂洋子
永遠と瞬間、からだと幻想の境界は揺らぎ、文字にならないことばは、さざなみのような歌になる――2025年の「ユリイカの新人」が奏でる第1詩集。装幀=花山周子
2530円(税込)
四六判上製・104頁
ISBN978-4-7837-4636-2
近刊・予約受付中