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【近刊・予約受付中】藤井雅人『響きの涯』

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万象は音符のように


星々と虫たちの連禱を
夜がつなぎあわせる
黒い夢を判じつづける天頂の小さな目
(「夜」)


「音楽は、ある時間の中に旋律を展開し、記憶に定着させることによって時間に不変の形態を与える。それは音によって触発された一つの体験が開始から終止に至る道程とも思える。その意味で音楽は人間がこの世を生きたことの証であり、消散する時間に抗って築かれた生の殿堂であろう」(あとがき)。
うつろいゆく時のなかで、あらゆる事象は音楽を奏でている。大きなはじまりを予感させるかすかなさざなみから、静かに帳をおろしてなおも光るものまで、そのさまざまな響きあいを精妙にうつしだす、詩19篇。装幀=中島浩

2640円(税込)
A5判上製・84頁
ISBN978-4-7837-4622-5
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