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吉田義昭『海と重力』

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時代の波間で


長崎県 西彼杵郡 野母崎町高浜
幾つもの時代の夏空の下を通り過ぎ
東シナ海に寄り添う私が慈しみ愛した村
(「引き潮の時」)


私は自分の故郷を持てなかった気がする。私が生まれた廃家も幼い頃の記憶が微かに残っているだけだ。しかし、何度も故郷を訪ねているうちに、原風景が生まれてしまったらしい。(あとがき)

戦後80年、祖父母、父母の世代の引揚げの記憶を継承する。装画=柿本忠男、装幀=伊勢功治

2750円(税込)
A5判並製・112頁
ISBN978-4-7837-4577-8
2024年11月刊

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