そこに手を振れよ 遠い面影の鳥よ その傷口に 荒れた首筋をさし出せ (「花茨」) ここでは傷さえも在るということの証。無記名の影たちが明滅し、その問いは彷徨う……不穏に引き裂かれながら、ひとつの世界を希求する。第5詩集。扉画=井田光圓
2420円(税込)A5判上製・88頁ISBN978-4-7837-4536-52023年7月刊