人はいつか投げ出される 人波の海へと投げ出される 割れて散らばる玻瑠に似た波がしら 口に出せない思いが伏流となって湧く (「青鮫」) 「胸郭に声が聞こえてくることがある。音が耳につぶやきかけてくることがある。万象が重なりあう中でそれはいつしか膨らみ、熱を帯びてくる。散らばりながらもようやく逢えたのはわたしの言の葉」(著者の言葉)。装画=著者
2640円(税込)A5判上製・96頁ISBN978-4-7837-4515-02022年12月刊