詩の本の思潮社

ホーム新刊情報 > 添田馨『獄門歌』
新刊情報

添田馨『獄門歌』

null


こんな傷ついた世界で


暗澹たる法廷が開廷する
終末の世々に聳えたつ影の絞首台
風水の呪法もとどかぬ穴闇の奥で
伝説の法廷がいよいよその重い扉をひらくのだ
(「Ⅰ獄門歌」より)

〈詩〉はいかなる陣形のもとに争闘しうるか?―――大きく傷ついた世界の境涯のなまなましい切断面が、暴力となり襲ってくるときに。死者からの暴風に全身をさらし、液状化する感性の地層を裂いてはじまる、かつてない言葉の〝私戦〟の撃発……。5年ぶりの新詩集。装幀=佐々木陽介

目次
Ⅰ 獄門歌
暗澹たる法廷/ヒットレルが死んだ/暗黙の意志/贋物のボナパルト/非望の党/未明の開廷
Ⅱ 弔言歌
戦争/死刑/暗殺/自殺/粛清
Ⅲ 液状歌
液=状/必=急/一九五五/パゴスの移動/天空のパレオパラドキシア/Hong Kong Way/鄧麗君轉生/MUST WIN, BEST ACTION/プーチンを終わらせる

虚喩的思考――〈言葉〉に対するまったき信憑とは

*この詩集はオンデマンド出版で、アマゾンのサイト(Amazon.co.jp)のみでの販売になります。書店および思潮社営業部での取り扱いはありません。ご注文ごとに印刷製本し、24時間以内に発送、2~3日でお手元にお届けします。送料、印刷手数料等はかかりません。お問合せ=03-3267-8141(思潮社編集部)

1760円(税込)
オンデマンド版(ペーパーバック)・156頁
ISBN978-4-7837-4500-6
2022年7月刊

本のご購入はこちらから