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常木みや子『遺丘』

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人新世を超えて


聖なる痕跡 響き合い
今宵コバルトの遺丘に
地軸を止めて
星、ふりつむ
(「聖なる丘 ギョベックリ テペ 2008」)

「『遺丘』の到達点――「地球は黒い遺丘だろうか/私は振り返る」――に、私はふと、ルネ・シャールのアフォリズムを置きたくなった。「われわれの暗闇に美のための場所はない。場所の全体が美のためのものなのだ。」想像力のスケールを大きくすることは、かくも意味深いのである」(野村喜和夫・栞)。シリアの戦禍、パンデミック下の実存――始原の風吹く遺丘で、時空を超えて呼応するもの。宇宙の無限、未来の記憶を共振させる第3詩集。

2640円(税込)
A5判並製・110頁
ISBN978-4-7837-3778-0
2021年10月刊

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