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塚越祐佳『越境あたまゲキジョウ』

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境界を超える


全方位あたま
天使の輪のような明かりが無数にならぶ
とうもろこしタワーにうつる太陽を見て
光合成するんだって
じって わたしの感情
ほんものより美しいんだって(「波境」)


「詩人は、前回以上に意を決し、あたまをうちふるい海をあふれさせようとしている。詩を書き/うたいつつ、境界をゆるませ海を笑わせる手管を、おのずと獲得している」(河津聖恵)。「語り手は自分自身の境界に出会って、それを越えていくのだ。この詩集には、自己の境界線はどこにあるかという問いが様々な形で表わされている」(ジェフリー・アングルス)。あらゆる境界を軽やかに大胆にまたいでゆく、自作詩の英訳5篇を含むバイリンガル詩集。

本体2,200円+税
A5判並製・98頁
ISBN978-4-7837-3213-6
2010年9月刊

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