第9回エルスール財団新人賞受賞!
罪業感があれやこれやの顔をしてバッくれる。時限付きの間諜がしんだ。無味のそのひと抗体を求め、わたしはQそのものになった。海がみたい。車種に関わらず響くradio dramaに正解がない。
(「悪意Q47」)
「この詩人の感覚のレンズは不可思議な屈折率をもつ。そこを通過する言葉の光線は蠱惑的な分岐を余儀なくされるのだ」(建畠晢)。捉えどころのない存在に晒される私たち。その悪意の輪郭は摑めない――。2年ぶり第3詩集。装画=浦上和久、装幀=奥定泰之
本体2400円+税
A5判上製・98頁
ISBN978-4-7837-3713-1
2020年9月刊
