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瀬木慎一『リルケと孤独の逆説』

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「純粋」の内実、新しいリルケ像


21世紀となった今も、それに大きな矛盾を感じながらも強く引きつけられる人々が絶えないとしたら、「孤独」を一種の思想として受けとめて、その最大の実例を極力論じることに何らかの意味はあるにちがいない。 (「はじめに」)


夢想と慰めを求める読者をいまも惹きつけてやまない詩人リルケ。隠遁生活に終始しながらも、さまざまな同時代人と深く交友し、20世紀初頭の芸術と思想の核心に位置しつづけた、全き詩人の生涯とは――。『マルテの手記』『ドゥイノの悲歌』の読解から、日本のリルケ受容までを射程におさめた力作評論。

本体2,800円+税
四六判上製・270頁
ISBN978-4-7837-1664-8
2010年9月刊

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