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坂多瑩子『さんぽさんぽ』


ああ、楽しかった


恋愛なんて
うしろの座席から聞こえた
だからあたしはいってやった
恋愛なんてへのかっぱ
へいすけをあたしは好きだった
(「へいすけ」)

「坂多さんは詩を遊んでいる//詩のはじっこを持ち上げて/小さな子どものように/トンネルトンネルと言いながら/頭から潜り込んでゆく//ああ 楽しかった//それでも読んでいると/一行一行の隙間から/時の流れや/生きていることの震えが伝わってくる//こんな詩/見たことない//遠くの空と/もうここにはいない人たちと/たくさんの感情の切れ端//坂多さんにしか書けない詩が/めくってもめくっても/出てくる」(松下育男)
3年ぶりの新詩集。装幀=高橋千尋

本体2200円+税
B6判並製・96頁
ISBN978-4-7837-3672-1
2019年7月刊

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