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現代詩文庫『続続・荒川洋治詩集』


現代詩作家の挑戦


小枝の落ちた敵地は
濁るばかりだ
話にならない一角
魅力も特徴も性格もない一角で 位置につく
(「北山十八間戸」)


「荒川さんの詩(言葉)はどれも素晴らしい(今回も、いつも)。(…)難しい言葉ではないのに、そこには、そうではない何か大切なものの「気配」があって、それに気づいている自分が、ちょっとはマシな人間に思えてくる、とか。全部の詩(言葉)がそうだ。全部ね。ほんとにありえないことなんだけど」(高橋源一郎)
『一時間の犬』から、『渡世』『空中の茱萸』『心理』をへて、鮎川信夫賞受賞『北山十八間戸』まで。詩の形をした文学作品へ、アルチザンの未踏の軌跡を収める。
解説=辻原登、福間健二、蜂飼耳、森本孝徳

本体1500円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-1020-2
2019年6月刊

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