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倉橋健一『詩が円熟するとき――詩的60年代環流』

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「現代詩手帖」連載、炯眼の批評集


「歌の円寂する時」を折口信夫が書いたとき、折口の目もまた、批評を失った現実の歌壇に向けられていた。そして歌はこのうえ伸びようがないといい、すでに滅びかけているともいった。そして短詩型のもつ主題に迫った。


なぜ口語自由律なのか。現代詩の詩型としての主題を直視せよ――。なお底光りを放ち続ける黒田喜夫、石原吉郎らを表現論として現在に読み解き、詩が「凄味」をもった時代への環流を試みる。証言から提起へ、日本語の詩に根柢の問いをせり上げる、卓抜した批評集。装画=新井九紀子

本体2,800円+税
四六判上製・272頁
ISBN978-4-7837-1661-7
2010年9月刊

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