この冬を生きるとはかたぶく世界を なべて受け入れることか―― いま「水辺」から「遠き海」へ遡行することによって、みずからの 一期に何を発見し得るか――。虚と実、生と死のはざまで立ち 尽くす、ひとりの男のすがたを、曇りなき眼差しで謳い、描き出す。
本体2,400円+税 菊判変上製・88頁 ISBN978-4-7837-3202-0 2010年7月刊