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現代詩文庫『和合亮一詩集』


氾濫する「事後」の感覚


一分ごとに甘い唾が口に溜まってくる、溜まってくる。
幼い僕の蜂蜜の空で
一分ごとに、不安な甘さの戦火があがる。
そして、火薬の匂いは僕の幼い頃から続いている。
トゥルルルルルルルル。
(「空襲」)


「前衛になった現実に、和合さんは詩で追いつこうと今日も頑張っている」(谷川俊太郎)。90年代から詩の先端を更新してきた詩人の宇宙が、いま虹色に爆発する。『AFTER』から『黄金少年』まで、無双に疾走する超・シュルレアリスム。
解説=城戸朱理、若松英輔、山田亮太

本体1300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-1018-9
2018年8月刊

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