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森水陽一郎『月影という名の』

森水陽一郎『月影という名の』


待望の第2詩集


僕たちは夜に閉じることなく、これからの日々を朝へと綴じひらき
結び合わされた二つの指先で、黎明の赤いしおりひもを編んでいく
(「苦土」)

「男はその一生を、誰にも知られぬまま終えるだろうと/覚悟とあきらめの笑みで、自分の影だけを伴侶に/日々生きていたが、呼び鈴の震えには気づいていた/ぴたりと重なる、双子の影がいることに気づいていた」(「月影という名の」)。小野十三郎賞作家が描く、海辺のフォークロア。書き下ろし27篇。カバー作品=佐野藍

本体2600円+税
A5判上製・114頁
ISBN978-4-7837-3605-9
2018年6月刊

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