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新刊情報

山内功一郎『沈黙と沈黙のあいだ――ジェス、パーマーとペトリンの世界へ』


詩さがしへのいざない


語源的に「大気のそよぎ」あるいは「呼吸」と関連づけられる「亡霊」(spirit)の出現を機に、それまで窒息しかかっていた私たちがもし呼気と吸気の循環をひとまず取り戻すことができるとすれば、そのこと自体には幾ばくかの価値が認められはしないだろうか?
(「ペトリンのノートブック」)


サンフランシスコ、東京、京都、パリ――それらの都市で、ひとりのアメリカ文学者が詩人や画家たちをはじめとするアーティストたちの世界へと歩み入り、やがて彼らの作品が発する「無音のざわめき」へと耳を澄ましはじめる。鮎川信夫賞受賞『マイケル・パーマー』に次ぐ、言語の詩と非言語の詩が生じる地点へと読者をいざなうトラベローグ。

本体2400円+税
四六判上製・234頁
ISBN978-4-7837-3808-4
2017年12月刊

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