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秋山基夫『月光浮遊抄』


古典を詩で生き直す


夢の中に訪れた人に夢の外でも抱かれていた
夢の中でわたしたちは二人きりだったけれど
夢の外ではわたしたちのうわさがひろがった
月のない夜にもあの人は夢の中にやってきた
(「つゆ草の青色」)

「引用は文学・芸術の重要な方法だが、単にそれだけのことではなく、人の生存の基礎的条件であり、だからこそ人に創造的行為を可能にするのだというべきだろう」(あとがき)。詩はどのようにして可能なのか。〈引用〉を原理的方法として、類のない構想力で古典世界と現代を往還する力作詩集。装幀=中島浩

本体2600円+税
菊判変型上製・112頁
ISBN978-4-7837-3573-1
2017年7月刊

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