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松尾真由美『花章―ディヴェルティメント』


果てしない花の紋様を


このような
窓のひろがり
あざやかな熟視をねがい
きっと誰かが見つめている
血の色の鋭敏さと空想の両眼と
正午に浮きあがる書物のページの
なまなましい胸の痛み
香っていてあえいでいて
剝がされた花びらは
なお希求の
欠けらとなる
(「まなざしと枠の交感」)

2009年から、静かに、ひたむきに積み重ねられた、森美千代の写真とのコラボレーション。松尾真由美の新たなる挑戦。装幀=中島浩

本体3800円+税
A5判変型並製・184頁
ISBN978-4-7837-3384-3
2017年2月刊

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