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岩阪恵子『その路地をぬけて』


珠玉の散文詩集、37篇


ふとふり返ってみれば、今しがた通りぬけてきた細い路が、そしてこれから通るはずの路が見当たらなかった。
(「その路地をぬけて」)

「臭気芬々とした汚泥のようなそれら堆積物を少しずつ取り出し、辛抱強く捏ねあげ、かたちを整え、息を吹き込み、辛うじて世間にも通用する言葉というものに換えて、ふたたびこの世に旅立たせてやりたい」(「ひとりでいると」)。しなやかな詩心が、記憶と日常を重ねて瞬間をとらえる。あらゆる虚飾を排し、凜として佇む37の詩篇。装幀=清岡秀哉

本体2200円+税
A5判変型並製筒入・112頁
ISBN978-4-7837-3554-0
2016年12月刊

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