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板垣憲司『落日の駅、水際で呼ぶ人』


第53回現代詩手帖賞


完熟して越えるうねりの中で露光する
光を開けないで水のページに呼び起こす
蒼穹の脈を劃って、
 あらわれてくるから波が動き始めた
(「落日の駅、水際で呼ぶ人」)

「生と死の重なりあう場所がもっている、永遠性に繋がることの悲しみ、寂しさが、遥かな距離をつくってざわめき続けている」(中本道代)。「この一冊にあるのは、「教える(独白する)=聞く」といった静かな一シーンを、海岸線のように永く引き伸ばしている「時間の部屋」なのだ」(中尾太一)。
2015年度現代詩手帖賞詩人による、第1詩集。

本体2200円+税
A5判変型上製・98頁
ISBN978-4-7837-3548-9
2016年10月刊

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