第28回歴程新鋭賞受賞!
在ることのかなしみを
くるぶしに溜めて
わたしの舌を待ついのちの
遠い水を辿る
(「水脈」)
「事後のようでもあり、事前のことのようでもある、不思議な静けさのなか……言葉は繊細に紡がれていく。書物はめくられていく」(高貝弘也)。「ここに在るということからもっとも近く、かつもっとも遠い外界に、対峙し相互滲透しあう地点をたえず求め、そこに鮮烈にさらされている」(杉本徹)。待望の第1詩集。2刷出来!装幀=カニエ・ナハ
本体2000円+税
四六判並製・114頁
ISBN978-4-7837-3536-6
2016年9月刊
