闇が瞬いている。闇の中で光が、ではない、闇の目が瞬いて、見ている、その視線の中を、進む。(「石の花」)前詩集『有性無生殖』から十余年、発語の原初に立ち返った詩人は、あえて詩語をそぎ落とし、新たな表現の地平に立つ。
本体2,400円+税 A5判変型並製・154頁 ISBN978-4-7837-3535-9 2016年8月刊