空からうわの空へ肉塊や果実を投げてようやく七曜を繫げてきた(「樫の火」)巡り、変わってゆく景色のなかで、わたしとあなたの境界はゆらめき、消えかかる。あらゆる生に燻る失うことの痛みを、火は燃やし空へくゆらせ、澄んだ青へ繫げゆく。
本体2,400円+税 A5判並製・108頁 ISBN978-4-7837-3530-4 2016年7月刊